神 2005

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カムイミンタラ アイヌ語で神々の遊ぶ庭
大雪山の呼称
もしも私が漢字に訳したならば 神居皆庭楽
朝から小雨の あいにくの天候であったが 最後のチャンス
吉と出るか凶となるか

ロープウエイ駅からは 霧で何も見えなかった
急斜面を登り始める 純白のエゾイソツツジが出迎えてくれた

続いて アオノツガザクラのお出ましだ まだ視界が十分にきかない
膝をかばいながらゆっくりと 急勾配を登る

霧が少しずつ取れ 急勾配が終わった
目の前には まさしく「神々の遊ぶ庭」が現れた

目の前に チングルマとエゾノツガザクラの
大庭園が広がった 感動!

左 前方の岩陰には キバナシャクナゲが咲いている
日陰になって 雪解けがここだけ遅れたのだろう

更に上を目指す
メアカンキンバイとイワブクロが仲良く同居している

雪解け水の流れる沢を越えるときふと右に目を移した
枯れたショウジョウバカマの下にエゾコザクラ そしてキアゲハが短い夏を楽しんでいる

ようやく 姿見の池に登り切った
正面の旭岳は未だ雲の中だ
雲に所々切れ間が出てきた チャンスはある

可憐なコメバツガザクラを見ながら下山を始める
岩山は下山の方が注意が必要だ

後ろから声が聞こえたように思って振り返った
神々の声が聞こえた
「キッカー 膝が痛いのに良く来たな!」
正に奇跡の青空だ

コケモモが 未だ残っていた
天空の隙間から光を受けて嬉しそう

気になってもう一度振り合えると
「またおいで 後一月で紅葉が始まるよ」

夫婦沼のすり鉢まで下ると そこにはもう
アキノキリンソウが咲き始めていた

3週間の春 3週間の夏 2ヶ月の秋
神々は勤勉なのか遊ぶ期間が短いようだ

ようやくロープウエイ駅が見えてきた
爪楊枝の大きさのミヤマリンドウに出会った


エゾコザクラを撮して
神様もやっぱりピンクが好きなんだなぁと
にやつきながら石段を下ろうとしたとき
石が崩れてしまった

「がくっ ぐにゃ」いてててて
右足がいてててて 幸い大事には至らなかった

これを人は「天罰」と言う(笑)
「神々の遊ぶ庭 カムイミンタラ 」-完-

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